次の日。
あまりよく眠れないまま大学へ行くと、コーヒーを持った利絵が前から歩いてきた。
「おはよう」
「おはよ。
ゆり、ヒドイ顔だよ、美人が台無し」
「うん、あんまり眠れなくて」
「祐也から聞いたよ。
細谷、相当ヘコんでたって。
今ごろあっちの大学で、慰めてもらってんじゃない?」
「利絵、私、どうしていいかわからなくて」
「じゃあ、無理に結論出さなくてもいいんじゃない?」
「えっ?」
「だって、ふたりと再会したばっかりなのに、どっちか選べなんて、ちょっと酷だと思わない?
ランチのメニュー決めてるんじゃないんだし。
決められません、って言えばいいじゃん」
「でも、雅人くんは明日、日本を離れちゃうし」
「別に、永遠に離れちゃうわけじゃないでしょ?
遠藤が運命の相手なら、また巡り会えるよ」
あまりよく眠れないまま大学へ行くと、コーヒーを持った利絵が前から歩いてきた。
「おはよう」
「おはよ。
ゆり、ヒドイ顔だよ、美人が台無し」
「うん、あんまり眠れなくて」
「祐也から聞いたよ。
細谷、相当ヘコんでたって。
今ごろあっちの大学で、慰めてもらってんじゃない?」
「利絵、私、どうしていいかわからなくて」
「じゃあ、無理に結論出さなくてもいいんじゃない?」
「えっ?」
「だって、ふたりと再会したばっかりなのに、どっちか選べなんて、ちょっと酷だと思わない?
ランチのメニュー決めてるんじゃないんだし。
決められません、って言えばいいじゃん」
「でも、雅人くんは明日、日本を離れちゃうし」
「別に、永遠に離れちゃうわけじゃないでしょ?
遠藤が運命の相手なら、また巡り会えるよ」