10年後も、キミと。

「今度の水曜って、あいてる?」

「うん、午前中は大学だけど、その日はバイトも休みだから、午後ならあいてるよ」

私は、スマホのスケジュール帳を見ながら答えた。

「じゃあ、その日も俺のためにあけといて」

「うん、いいよ。どこへ行くの?」


雅人くんは、返事する前に、私のことを抱きしめた。

雅人くんの鼓動が聞こえる。


雅人くんは、そっと私を離した。

雅人くんの顔を見上げると、すごくさみしそうだった。




「その日の5時に、日本をたつんだ」