「ゆりちゃん？」

なにも答えない私に、芳樹くんが言った。


「あっ、ごめんね、ちょっとびっくりしちゃって」


･･･嘘だ。

ほんとうは、芳樹くんと雅人くんを、くらべてる。


「そうだよな、突然すぎだよな。
じゃあ、まずは、連絡先交換しない？」

「うん、いいよ」


お互いの連絡先を交換して、また改めて連絡することにした。

曖昧なままだけど、芳樹くんは納得したみたいだった。


「じゃあ、戻ろっか」