「中学の時は、ほんと悪かったよ。
あれから、何度も後悔した。
だから、もう後悔したくないんだ。

もう一度、俺と、付き合ってほしいんだ」



その時、私の中に一瞬、あらわれたのは。

雅人くんの笑顔だった。


芳樹くんに、返事をしたい。

うん、私もやり直したいって思ってた、って言いたい。

だけど、言えなかった。


私は、ズルい。

明日、雅人くんと会ってから、返事をしたいって、考えていたから。