「おっ…   おはょ…」

下を向き、挨拶をした。

「!?  …‥…あれあれ~  クールビューティーが売りの、氷夜音が、真っ赤!!

そして、そして!!君は、同じ軽音楽部の
                     明雛聖(あきひなひじり)君!」

おどおどしながら、聖は「どぅも‥…」
そう呟いた。

私は急いで、明奈をつれて教室に向かった

「…‥…どうしたの?  珍しいじゃん。
   あたしや家族以外に、そんな表情するなんてさぁ。」

彼女は、真顔で、私に言った。

どうしたの? 何て言われても、
                自分でも何が何だかわからない。

「うん、何が何だかって顔だね。
                          なんとなくわかるよ‥…
             だって!  親友だもん!!!」

いきなり肩を組んできた。

「なんかあったら、相談しろよ」

彼女はそっと呟き、教室に入っていった。