言葉【短】



補佐の先生は教え方が上手く、一人では大きな声が出ない私を理解してくれた先生だった。


思えば今自分が一人でも堂々と歌えるのはこの先生のお陰だと言える。




皆はその先生のときは凄い綺麗な声が出るのに、補佐の先生から新任の先生に指導が変わると、皆の声がブレた。


新任の先生の指揮はフワフワとしていて歌いにくく、補佐の先生のビシッとした指揮の方が歌いやすかった。


けれど補佐の先生は二時になると自分の持っている学校外の合唱団に行ってしまうため、交代するのだ。