教室に入れば何人かが私を見る。


誰か自分の友達が来たのだろうか、そんな視線。

睨まれているようで耐え難かった。


私にはそれが怖かった。


ちょうどその時期は私が五・六年生から苛められていたときで、人の動作や言葉に敏感になっていた。


だから、私は視線が嫌でやめたいと言った。


けれど、そのときの私は自分がなんで嫌だと思っていたのかわからなかった。


だから、何故やめたいのかと問われたとき、答えれなかった。


でも、やめたいと言った。


それでついた嘘は『友達と遊びたい』だった。


両親はかなり怒っていた。


けれど私は引かずにやめたいと言ってやめさせてもらった。