君の声



朝、うるさい目覚ましの音で目覚めた。
私は起きて深いため息をついた。
学校に行きたくない。入学式でミスばっかりしたから、クラスの中にはいられない。
そう思ったからである。高校生活2日目で始まったばかりなのに、何を言っているのか、と自分でもあきれる。
でも行きたくないという気持ちが大きいだけで、行きたいという気持ちももちろんある。そう、学校に行ったらあの私のタイプの男の子に会えるからだ。あの子はきっと同じクラスなのだろう。私のキーホルダーを教室で渡してくれたから。キーホルダーを渡すためだけに、知らない人だらけの教室に来る人もいないだろう。
同じクラスに私の運命かもしれない人がいると考えるだけで、少しワクワクして不安も和らいだ。