“また来年”


それは、また来年もあるっていう来年までの約束。




「…来年も来られるの?」


「え!?来年も来る気じゃねぇの?」


「い、行く!!!来る来る!!来る気!!!」


「じゃあ来年教えるな!」




めちゃくちゃ嬉しいよ。嬉しすぎるよ…。






「れ、れぇんんん~っ!!」


「え!!?葵!!?どうしたんだよ!!」


「なんも゛ない~!!」







絶対絶対またこようね。













この時、あたしはまた来年も、みんなで来れると思ってた。







そんなあたしの考えは甘かったのかな。













あの砂に書いた字のように、儚く消えてしまった約束ーー……。