「あなたが葵ちゃん…?」


「あっ、はい」


「ありがとう。君の事は愛美から聞いたよ。君のおかげだ」


「い、いえっ!!あたしは何も…」


「君が居なかったら家族はバラバラのままだった。本当にありがとう」



にこっと笑った愛美さんのお父さんを見て少しドキッとしてしまった。


格好いいなぁ…。

そりゃこんな格好いいお父さんと、こんな美人なお母さんから産まれてきたんだもん。
愛美さんも奈美も綺麗なはずだわぁ。



こんな可愛い娘もってるんだから、そりゃ心配症にもなるっつーのねぇ。








「葵、ありがとね。」


「奈美…。ちゃんと話せたみたいだね」


「うん!葵のおかげだよ!!ありがとね」




良かったね、奈美。




「休みの日は顔見せるから」

「約束よ?ちゃんとしなきゃ駄目よ?」



ふふっ。本当に心配症だなぁ。


まぁ当たり前の事なんだけどね。