「あたしから、言うのはやっぱおかしいって思って、言わないでおこうって思ってたんだけど…」



「何?ゆっくりで良いからね」



2人の優しさに涙が溢れそうになった。



「さっき、聞いちゃって…。お父さんとお母さんと蓮が話してる内容を…」


蓮がさっき言った通りに2人に伝えた。







「本当に…?」


「でもそれって、まだ帰るって決まった訳じゃないんじゃ…」



剛さんの言葉にゆっくり頷いた。





だけどね。
なんとなくわかるんだ。


蓮はきっと………。




きっと……………。