「た、剛さん!!大丈夫だった?」


夜、家に帰ってきた剛さんにあたしと蓮は質問責め。



「でもまさか満ちゃんの転勤先が葵ちゃん達の学校だったなんてね。偶然とは思えないわね~」


「本当!!びっくりしたよ~!!いつも家で見る顔が教卓の前に立ってるんだもん!!」


「俺もびっくりしたよ!!廊下に剛さんが歩いてんだもん」


「俺だってびっくりしたよ!!なんか恥ずかしいなぁ。家の姿知ってる人に教師の姿見られるって」



剛さんは、あははと手を頭の後ろにやった。



でも、先生達にもわかってもらえたみたいだし良かった!!


剛さんがあたし達の数学教えるなんて、まだ考えられないけどね。