一年四組。
教室の位置があっているか確認してから、そのドアを開けた。
緊張して手が震えるし、ドキドキと胸が高鳴っている。
教室に入るといくつかグループになって話をしている集団がいた。
「……」
どうしよう。
もう、グループができてる!
桜は周りを見渡しながら、静かに席に着く。
(でもまだ、一人の子とか居るし…!大丈夫だよね)
そう思いながら二時間目が始まるまで静かに待つ。
早く先生来ないかな…
誰かに話しかける勇気なんてないし。
ガラッ
すると突然、教室のドアが勢い良く開いた。
喋っていた子達はドアが開かれたことに気づくと静かに席へ戻っていった。
「ご入学おめでとうございます」