優也から相談されるように
なって数ヶ月たった時だった。


「梨乃ってさ、俺のこと
どうおもってんのかな……?
そうだ!和歌菜、
聞いてみてくれない??…」

優也が少し照れくさそうに聞いてきた。

つ、ついにきた…
この鈍感野郎め。


それだけは言ってほしくなかったのに…


だって…




梨乃…優也のこと好きだもん…

相談はあまりしてこないけど
なんとなくでわかる。
このまえ真紀奈が優也の話を
したときも顔が真っ赤だった…

正直、見てみぬふりをしていた…

でも、あの反応を見て確信した

それに、両想いって知ったら
二人が付き合うのは
分かりきったことだ。


「と、友だちじゃない??」


おもわずそうこたえてしまった。


ほんと性格悪いな…


「そっか…」

優也は苦笑いしながら
そうだよな…と
何回も繰り返していた。

今すぐにでもそこから
逃げ出したかった…


「なんか、ごめん…」


それしか言えなかった。