学校一のモテ男に秘密を握られました。

その日から、私の地獄は始まった。

「昼飯買ってこい。」

「俺の分の宿題やれ。」

「帰りなんか奢れ。」

など命令はさまざまで。

私の自由な時間はほぼない。

「はぁ....疲れた....」

机に突っ伏す私。

「どうしたの?翼。そーいや、よかったね、瀬尾に黙っていてもらえて!今までと変わりなく仲良いし♪お母さんは安心です!」

結月.....あんたわかってないね、
私の苦しみが....。
そりゃ、わかるわけないか。

だって、瀬尾が命令してくるのはLINEか2人きりのときだけ。

それ以外はビックリするほど今まで通り。

だからあの裏の顔は私以外誰も知らない。
なんで結月に言わないかって?
なんか....「言ったらぶちのめす。」的なオーラ放たれたから....。

....くそっなんでよ!!
黙っていてもらえるならいいと思ってたけど、私の権利は!?

なんて心の叫びは誰にも届かない....

「なぁ、翼!」

そんなとき、後ろから呼ぶ声が。

振り返らなくてもわかる。
憎き瀬尾である。

「ん?」

私もいつもどーーりに答える。

「ちょっと来て!」

「ごめん結月、ちょっと言ってくる。」

そう結月に言い、教室を出る。

そのとき聞こえた、

「ほんとあの2人、かっこよすぎ〜!仲いいところとかもヤバイ!」

なんて女子の声は聞かなかったことにしよう。