学校一のモテ男に秘密を握られました。

耳鳴りがするほどの沈黙。

あぁ〜、終わったな....

高校入学から2年の最初まで
培ってきた私の生活は、あっけなく崩れ去っていった....

さらば愛しの1年....もうちょっと共にいたかった....っ

そんなとき....

「わかった。お前にもいろいろ事情があるんだろ?」

上から降ってきたのは、想像を遥かに超える優しい言葉。
さすが瀬尾だ!

「ありがとうございます瀬尾さ....!」

嬉しさが滲み出る顔をあげる。

しかし、その先には........

「で〜も〜、"なんでも"するって言ったよね?」

とても学校一のモテ男のものとは思えない、なんともゲスい笑みを浮かべる瀬尾が。

「え?」

「じゃあさ、今日からお前、俺の言うことなんでも聞けよ?なんでも。」

え?

笑顔が引きつる。

「俺が呼んだら何があってもすぐくる事。俺がやれと言った事は文句なしでやること。」

え?

え?

え?

「ちょ、ちょっと待って!お前ほんと瀬尾!?俺さっきから、え?しか思ってない言ってない!!」

「はぁ?お前こそなにいってんだよ。今まで騙されてきたこっちの身にもなれよ。」

「ウッ」

「騙してきたのに、これで済むとか逆にラッキーだと思えよ?


それに........






こんな弱み、キャッチアンドリリースはもったいなすぎるしなぁ....利用しないと♪」

私は、最後の言葉を聞き逃しはしなかった。

そして、普段の瀬尾からは想像できないドSな笑みも、見逃しはしなかった....。

背筋は依然凍りついたまま。

瀬尾にこんな一面があったとは....
いや、コッチがほんとの瀬尾?

いや、そんなことより........

「じゃ、明日からヨロシクね?翼チャン♪」

私には明日が見えません。