『グスッ…… ヒック …ヒック…………』 治療の怖さと病気の辛さでさっきから涙が止まらない。 『彩夏、ちょっと診察するね。怖くないから大丈夫だよ。』 春樹優しく笑って頭を撫でてくれた。 きっと私が怖がっているのを知っているから少しでも安心させてくれているんだ。 春樹の優しさは嬉しいけどやっぱり治療が怖くて涙が止まらない。 『大丈夫だよ。 ちょっとごめんね』 そう言って私の服を少し上げて聴診器を入れた。 聴診しているときも春樹は優しく笑いかけてくれた。