『彩夏、どうしたんだ』 『ううん、なんでもないよ』 『なんでもなくないだろ。 俺にはなんでも言ってくれよ』 春樹は優しくそう言う。 『私なんかがこんなすごいとこに住んでいいのかなと思って…………』 『いいに決まっているだろ。 彩夏は俺の自慢の彼女なんだから。』 嬉しい…………。 春樹にそんなこと言ってもらえるなんて幸せすぎるよ。 『ありがとう、春樹』 そう言って春樹といっしょにドアのところまで行って部屋に入った。