彩夏ちゃんはびっくりしている。



とりあえず自己紹介しないと。



『ごめんね。 いきなりでびっくりしたよね。
俺、今回から彩夏ちゃんの主治医になった山口 春樹
よろしくね。』





『…………』


彩夏ちゃんはしばらくの間黙っている。



聴こえてくるのは彩夏ちゃんの苦しそうな呼吸の音。




これじゃあ、いつ発作が起きてもおかしくない。
病院に連れて行かないと。