『彩夏、おはよう。 具合は大丈夫か』





『大丈夫。 それより、昨日私、どうやって寝たの?
昨日のこと覚えていなくて………』





『覚えていないのか? 俺が抱いたらすぐに寝たぞ』





じゃあ、抱かれたまま寝たの。





恥ずかしいよ………。



………………。




『彩夏、それより嬉しい話があるぞ。』





『えっ 何? 教えて』






『今日、退院できるよ。 でも、しばらくは家で大人しく
していてね』






『本当、やった 嬉しい』






嬉しすぎて春樹に抱きついた。






春樹は抱きしめてくれた。





『彩夏、愛しているよ』





『私もだよ』





チュ




触れるだけの優しいキスをしてくれた。