やっと外来患者の診察が終わった。 医局に戻ると昌也が話しかけてきた。 『春樹、彩夏ちゃんの様子はどんな感じだ。』 『さっきはよく寝ていた。 今から見に行く。』 『そうか。 彩夏ちゃんのことを大切にしてあげろよ。 おまえの大切な彼女なんだから』 『ああ、じゃあ彩夏のとこに行ってくる。』 早く彩夏に会いたかったので急ぎ足で病室まで行った。