画面には、最近名前を入れ替えた “愁くん” の文字。
あたしは慌てて電話に出る。
「もっ、もしもし?」
「もしもし、ゆら?いま仕事終わった。今日めっちゃ疲れた。」
力なくそう言う愁くんがなんだかかわいくて、
「ふふっ、お疲れさま。」
あたしは笑いながらねぎらう。
すると、愁くんはなぜか黙って何も話さない。
「愁くん?どうしたの?」
「ねぇ、ゆら。いまどこ?」
「えっ?どこって、家だけど。」
「そっか。2階の部屋にいる?」
「なっ、なんでわかるの?」
あたしは2階の自分の部屋で、レポートを進めるためパソコンに向かって座っていた。

