さよならだね。





店員さんに案内された席は、隅っこの方の窓際の席で、高めのソファがくぎりになって、個室のようにも感じる席だった。




「ゆらちゃん、ワイン飲める?ここのワインおいしくて、料理にすごく合うからおすすめだよ。」


「あ、じゃあそれで。」



あたしがそう答えると、立花さんは店員さんを呼んで、ワインと料理を注文した。




「ついでに勝手に何品か頼んじゃったけど大丈夫?うまいのがあるから食べて欲しくて。」



メニューを閉じながら聞く立花さんと目が合う。



「はい。おまかせします。」


「よかった。」




それから店員さんがワインとグラスを持ってきて、その場で開けてグラスに注いでくれた。



「よし。ゆらちゃん、乾杯。」


立花さんは、レモン水のグラスを私に向ける。


「立花さんは飲まないんですか?」


「車だからね。ゆらちゃんは気にせず飲んで。本当おいしいから、このワイン。」


「すみません。ありがとうございます。」



微笑んでグラスを手にする立花さんに、あたしもグラスを差し出し乾杯をする。



「あっ、飲みやすい。」