空を見上げる。



きれいな青い空。



春の暖かな日差しが降り注ぐ。



優しい風が、頬をかすめる。




愁くんと出逢った季節。


なつかしい季節。





初めて出逢ったときのことを思い出す。




「ゆらちゃん、だよね?」



初めて聞いた愁くんの声。



優しく笑う顔、不思議と落ち着く雰囲気。





認めてなかっただけで、


自分で信じられなかっただけで、



きっとあたしも、


初めて会ったあの日から、

初めて話したあのときから、



あたしも愁くんに恋してたのかもしれない。





春は出会いと別れの季節。



よくそう言うけど、、


本当にそうなのかもしれない。




愁くんと出逢った春。



もしかしたら、愁くんとの別れの季節になるかもしれない。