さよならだね。




さっきまで寒かったのに、もうポカポカしてきたようにさえ感じる。


不思議だよね。




「愁くん!」


どんどん深くキスしてくる愁くんから、どうにか必死に離れる。



「なに。」


「もうこれ以上はだめだよ。」


「なんで?逆にもっと見せつけてやりたいぐらいなんだけど。」


「だめだめ、絶対だめ!」



愁くんは、ゆらのケチ〜なんて言いながら、すねたような顔をする。




「お願い、もう一回だけ。」


可愛い顔でそんなことを言う愁くん。



あたしは断れるはずもなく、


「ほんとにもう一回だけだよ?」


愁くんを許してしまうのだった。






それから旅館に戻り、豪華な晩御飯を食べた。


京野菜や鴨をふんだんに使った料理は、見た目もきれいで素敵で、どれもすっごくおいしかった。




「ゆら〜。露天風呂入ろ〜。」


晩御飯のとき、ビールを飲んでほろ酔い状態の愁くんは、すっかり甘えん坊になっていた。