「俺たちも、あんな風になれるといいな。」
「えっ、あ、うん。そうだね。」
なにいまの愁くんの発言!
そんなこと言われたら期待しちゃうよ〜、、
だって、まるでプロポーズみたいじゃない?
あんな夫婦になれたら、、
みたいな!
あたしはフワフワした気持ちになった。
「旅館に戻る前に、ちょっと寄りたいとこある。」
「どこ〜?」
「内緒。」
この後は、旅館に戻って、おいしい鴨料理の晩御飯を食べて、温泉にでも入ってゆっくりしよう、ってことになってた。
愁くんは行き先を教えてくれず、あたしはただただついていくだけ。
「え!ここって、、!」
「ん。来たかったんだろ?鴨川。」
愁くんが連れてきてくれたのは、あたしが行きたい行きたいって言ってた、鴨川だった。
川のほとりに、カップル達が等間隔に座っていることで有名な、ロマンチックなとこ。
「でも、愁くんイヤだったんじゃ、、」
そう、あたしは行きたかったけど、愁くんがそんなとこより、旅館で2人っきりでゆっくりしたいって言ったから。
「イヤなわけじゃないし。ゆらがやっぱ行きたそうにしてたから。」
「嬉しい!ありがとう!」
「ん。この辺に座るか。」
あたしたちは、感覚の空いてるところに、寄り添って腰をおろす。

