「へへへっ。これやってみたかったの!お互いにお互いの分を買って、渡しあいっこするの。」
あたしがそう言うと、
「そういうことか。ははっ、ゆららしい。」
やっと納得したのか、愁くんは笑ってた。
「よし、じゃあ次行くか。」
次の目的地に向けて、愁くんはあたしの手を引き歩き出す。
「あれもやってみたかったんだけどな〜。」
あたしの視線の先には、2つの小さな岩。
その岩と岩の間を、目をつぶって歩いて、反対側の岩にきれいにたどり着けたら縁が結ばれる。
そんなジンクスがあるんだって。
「だから〜、俺たちはもう結ばれてるって。しかも、慣れない下駄で目閉じて歩くとか、絶対ゆらこけそうだし、危ないからだめ。」
「は〜い。」
あたしはしぶしぶあきらめ、愁くんに引かれるままに歩いた。
またバスに乗って移動。
でも今回はさっきより人が少なくて、あたしたちはどうにか座ることができた。
座ってほっとしたら、なんだかあくびが出ちゃう。
「ゆら、新幹線で寝てなかったし、そろそろちょっと眠いだろ?寝てていいよ。」
「うん、ありがと〜。」
あたしがそのまま眠ろうとしたら、愁くんに頭をぐいっと引かれ、愁くんの肩に頭を乗せられた。
「ん。枕にしていいよ。」
「ふふっ、ありがと。」

