「ゆら〜、また一人で考えごとしてる。」


「へっ?あっ、ごめんごめん。」



その日の夜、愁くんの部屋でご飯を食べたあと、いつものようにのんびり過ごしていた。


ちょっと美奈のこと考えてたら、愁くんのことほったらかしちゃってたみたい。

愁くんはすねた顔をしてる。


あ、、甘えん坊の愁くんになってる、、。




愁くんは膝枕して〜って言って、あたしの足を枕にごろんと寝転ぶ。


そしてあたしの頬をつんつんってしながら、くりくりの目で見つめてくる。



「なに考えてた?」


「なんでもないよ。」


あたしがそう言うと、口を尖らせて、


「隠しごとなしだろ〜。最近俺といるときも、ゆらぼーってしてること多い。」



それだけ愁くんが、あたしのことちゃんと見ててくれたんだなって少し嬉しい気持ちと、愁くんに心配かけちゃったかな?って少し申し訳ない気持ちが入り混じった。




「あのね?美奈のことなんだけどね、、」


あたしは美奈のことを愁くんに話した。



愁くんは話を聞くと、起き上がってあたしを向いて座る。