見つめ合い、どちらからともなくキスをした。
、、どんどん深くなる。
「もういいの?お預けくらいすぎて待ちくたびれた。」
少し唇が離れたら、愁くんが笑って聞いてくる。
「ふふっ、いいよ。」
あたしたちは微笑み合って、、
たくさんキスをして、、
、、たくさん愛し合った。
愁くんとひとつになるとき、愁くんの首に回した手に、キラキラ光る指輪が見えて、、
あたしはその幸せを噛みしめた。
幸せが逃げないように、、
愁くんがくれる愛を少しも逃さないように、、
そっと、ぎゅっと、幸せを抱きしめたの。
「ゆら、愛してる。」
「あたしも、愛してる。」
たくさん愛をささやきあいながら、愁くんは何度も何度もあたしの名前を呼んでくれた。
幸せで、幸せで、、
あたしは愁くんに気づかれないように、またそっと涙を流した。