「ここからなら、綺麗に花火見えると思う。」
「こんなとこあるなんて知らなかった!」
そこは穴場なのか、あたしたちの他には誰もいなかった。
車から降りて、ベンチに座り、花火までの間夜景を眺める。
、、ん?ちょっと待って。
なんで愁くんは、こんなとこがあるって知ってるの?
あたしも知らないどころか、他に誰もいないくらいの穴場スポット。
愁くんは、どうやって知ったんだろう。
花火が見えるどころか、夜景もすっごく綺麗だし。
こんな場所、男の人だけで来るとは思えない。
いかにも女の子が喜びそうなところだし。
あたしの中で、決して綺麗とは言えない、ドロドロとした感情が芽生える。
きっと、ここに女の子を連れてきたんだろうな。
きれいな夜景を見せてあげて、その子を喜ばせてあげたんだろうな。
そう思ったら、すごく悲しくなった。

