さよならだね。





日曜日、急な仕事の打ち合わせが入ったせいで、待ち合わせ時間ギリギリになってしまった。



待ち合わせ場所の駅に行くと、レースの上品なワンピースを着たゆらが立っているのが見えた。


俺はゆらの前に車を止め、助手席の窓を開けて声をかけ、ゆらが助手席に乗り込む。




ゆらが乗り込んできた瞬間、ふわっとバラの匂いがした。

この前は感じなかったその女性らしい香りに、俺は少しドキッとする。




「どこに行くんですか?」


「着いてからのお楽しみ。」


俺がそう言うと、わかりました。って聞き分けのいいゆらがなんだか可愛くて、、

俺はついゆらの頭をなでる。



ゆらのサラサラでふわふわの髪の毛が気持ちよくて、恥ずかしそうな顔をするゆらが可愛くて、俺もつい微笑んでしまう。





俺は、大学時代の先輩がオーナーやってる店にゆらを連れて行った。


ここはワインや料理がうまいから、女の子が気にいるんじゃないかと思って。

そんな予想通り、ゆらはワインや料理、店の雰囲気も気に入ってくれたようで、俺たちは楽しく食事した。



ゆらといると、なんだかゆらの優しい穏やかな雰囲気で、こっちまで自然と笑顔になったしまうんだ。


ほんと不思議なくらいに。