「それで、写真の照合については終わったのか?」尾花が小鳥遊に尋ねる。
「はい」小鳥遊はお箸を置くと、おもむろに椅子の後ろに挟んであったA3サイズの茶封筒を取り出した。
ガサゴソとあさって中から三枚の写真を取り出し机の上に並べる。
「本条さんに作成した似顔絵を元に過去の犯罪歴のある人物からOAEをふるいに掛けて割り出しました」
小鳥遊調べによると、ロン毛は「鈴木ー(すずきはじめ)」金髪は「乾和義(いぬいかずよし」、私に絡んできたタトゥー男は「白鳥良夫(しらとりよしお)」というらしい。
タトゥー男は凶悪な顔だったけど、なんだかエレガントなお名前だ。
「それでもって白鳥は沖本さんを公園で襲った犯人と同一人物です」
「それはどこでわかった?」尾花が目をギラリと光らせる。
「沖本さんの証言により、ダイヤのネックレスから検出された指紋と照合してみたところ合致しました」
お手柄ですね、と言って尾花は片眉を上げる。
「とりあえず、これを証拠として白鳥をしょっぴきますか」小鳥遊がライトな感じで言うと「だね。お願い」とコウも同意する。
まるで飲み会のメンツに誘うかのような口ぶりだ。
「現場検証からは何か出た?」コウが尋ねる。
「見つかった銃弾の線条痕を調べたところ、使用された火器はマカロフPMMでした」
「なんか美味しそうな名前ね」
「ロシア製だと入手経路の特定は難しいかな。恐らく繋がりのある黒龍会から流れてきているんだろうけどね」
私のツッコミは見事なくらいコウに無視される。
「ちょっと!」
刑事三人の会話は友里恵の不機嫌な声でピタリと止まる。
「はい」小鳥遊はお箸を置くと、おもむろに椅子の後ろに挟んであったA3サイズの茶封筒を取り出した。
ガサゴソとあさって中から三枚の写真を取り出し机の上に並べる。
「本条さんに作成した似顔絵を元に過去の犯罪歴のある人物からOAEをふるいに掛けて割り出しました」
小鳥遊調べによると、ロン毛は「鈴木ー(すずきはじめ)」金髪は「乾和義(いぬいかずよし」、私に絡んできたタトゥー男は「白鳥良夫(しらとりよしお)」というらしい。
タトゥー男は凶悪な顔だったけど、なんだかエレガントなお名前だ。
「それでもって白鳥は沖本さんを公園で襲った犯人と同一人物です」
「それはどこでわかった?」尾花が目をギラリと光らせる。
「沖本さんの証言により、ダイヤのネックレスから検出された指紋と照合してみたところ合致しました」
お手柄ですね、と言って尾花は片眉を上げる。
「とりあえず、これを証拠として白鳥をしょっぴきますか」小鳥遊がライトな感じで言うと「だね。お願い」とコウも同意する。
まるで飲み会のメンツに誘うかのような口ぶりだ。
「現場検証からは何か出た?」コウが尋ねる。
「見つかった銃弾の線条痕を調べたところ、使用された火器はマカロフPMMでした」
「なんか美味しそうな名前ね」
「ロシア製だと入手経路の特定は難しいかな。恐らく繋がりのある黒龍会から流れてきているんだろうけどね」
私のツッコミは見事なくらいコウに無視される。
「ちょっと!」
刑事三人の会話は友里恵の不機嫌な声でピタリと止まる。