ジキルとハイドな彼

ツルスベなお肌のまま独りで部屋に戻る。

カーテンを開けると窓から見える夜景は嫌味なほどにキラキラと輝いている。

コウの部屋から見える夜景も負けないくらい綺麗だけどね。

あきと一緒にあの部屋でコウは夜景を見ているのだろうか。

あきが電話してこなければ、コウ隣で眠るのは私だったはずなのに。

そう思うと何だか無償に悲しくなってきた。

私はミニバーから缶ビールを取り出して一気に飲み干した。

それだけでは足りらずに、小さな瓶に入ったウィスキーにまで手をだす。

一口飲むと喉の奥がじんわりと熱くなった。

一本では足らずに二本、三本と手をつける。

これって一本いくらするのかな…なぁんて思いつつも、飲まずにはいられない。

こんなヤキモキするなんて、ヤッパリ男なんて…男なんて…

「ロクなもんじゃねーーー!」

長淵ばりにシャウトすると、そのままドサリとベッドに倒れ込んだ。

ああ…やっぱり高級ホテルはベッドもフカフカ…コウの部屋のベッドも同じくらいフカフカだけど…。

「ぐう」

私はアルコールの力を借りてアッと言う間に眠りへと落ちて行った。