ジキルとハイドな彼

ぼんやり鳥の杜商店街のアーケードを歩いていると、フト誰かに見られているような感じがして私は後ろを振り返った。

しかし、シンと静まりかえっていて人っ子一人いない。

此処の所、誰かに見られているような違和感がずっと続いている。

色々あったからストレスで神経過敏になってるのかしら。

私は辺りをキョロキョロと見渡しながら速足で自宅へと向かった。


今晩は久々にバスタブにお湯を張りお気に入りのバスボムを入れる。

お湯が薄い乳白色のピンク色に染まり桜の花弁が表面に浮かび上がる。

お花の香りに包まれると、ストレスが癒されていくようだ。

湯船につかると「ぶはー」というだらしない溜息が口から漏れる。

お風呂から上がると身体は良い香りに包まれ、隅々まで温まる。

お酒も良い感じに回りほどよくリラックスする。

湯冷めしないうちに、そそくさと布団の中に入ると、あっと言う間にドロのような深い眠りに落ちていった。