いつの間にか下唇をキュッと噛んで、悔しさをガマンしているあたしがいた。
気を抜くと、涙が溢れて来そうになって必死に堪えた。
2学期最後の冬休み前の期末テストの結果は、どの教科も思った以上に良くなくて。
さすがに今回ばかりは焦らずにはいられない。
もうすぐ受験本番だっていうのに、こんな結果じゃ先が思いやられる。
だけど……。
「あは……は。だよね!現実見ろって感じだよね……!でも、もう少し頑張ってみるね」
泣きそうになるのを堪えて、2人に向かって必死に笑った。
唇が震えて頬が引きつっていたけど、見抜かれたくなくてごまかした。
これできっと……大丈夫なはずだから。