「人物画って、落書きしたくなんねー?」



反省する様子もなく、イタズラッ子のように笑う彼。



「なにそれ、ならないよ〜!」


「結構才能ある落書きじゃね?」


「どこが?」


「わかってねーなー。見る奴が見れば結構いいってわかんだよ」


「あはは。なにそれ」



必死に熱弁する姿に思わず笑ってしまった。


男子って、なんでこんなくだらないことで必死になれるんだろう。


ガキっぽいしバカばっかりやってるけど、話してると女子みたいに気を遣わなくて済むから楽。