お腹に刃の先端が食い込む。 制服のブラウスが赤く赤く滲む。 痛みがじわじわと…襲う。 「アンタ…なに…やって」 背後で焦っている声がする。 「馬鹿じゃねー…の…庇うとか…」 私も馬鹿だと思うよ… あんな邪見にされて庇うなんて… でも体が咄嗟に動いた…。 偽善者だと思われたのかもしれない。どうでもいい。 なのに… 倒れこむ私を庇うように前にたつその人。 「アンタみたいな人も居るんだ」 無意識にそう呟いて、相手のナイフを奪い取り蹴りをいれた。