心地良い朝。カーテンの隙間からの光が眩しい。
目をこすり横をみるともうハルさんの姿はなかった。
出るとき鍵のことを心配したけれど、出たら自然とロックされた。
アパートに戻り、シャワーを浴びて急いで学校に行った。
行く道学生たちがざわざわとしていた。
「聞いたか新しいチームできたらしいぜ」
「なんだよそれ」
「人数が多いって聞いたな」
興味もなくてその二人を通り過ぎ教室に行った。
「ユノ~おはよ」
「おはよ」
「リキが今日ねアイスおごってくれたんだぁ」
今日放課後遊べないから餌付けしておいたんだろう。
少し冷たい目線を送っていたら、ギャルの奥から手をひらひらとニコリと笑っている瞳に気付いた。
リキさんだ。