それから他愛のない話をした。
大人なハルさんが実は犬に噛まれて昔怖かったこと。
夜型なこと。
ごくたまに読書をすること。これは本当に以外だった。
「読書すると知識が増えるからな」
そういって部屋にある本棚を見せてくれた。
書斎のような部屋に本棚がたくさんあった。
机にはテスト勉強らしき本があり、マーカーでページは色づいていた。
ハルさんは以外に真面目らしい。
「真面目ですね」と言ったら、「会社継ぐからな、経営の方は勉強している」とのことだった。
「ハルさんを知れた気がします」
「そんな言ってなかったか」
「はい。こんなことまでは」