ハルさんはそういう私をまた抱きしめた。
それも壊れ物を扱うように優しく。
「ユノ……」
ハルさんに名前を言われると優しく音が…胸が高鳴る。
「ハルさん」
そのやさしさにもっと触れたくて抱きしめ返した。
さらにハルさんは抱きしめてくれて……こんな幸せな時間はハルさんといるときしか
味わえないのだろうと…思った。
ハルさんは本当にきれいだ……それを鼻にかけることなくひっそり生きるハルさんも
綺麗だ。
私との距離を少しあけて優しく見下げてくるハルさんの綺麗な瞳も全部魅了される。
「明日学校休むか…?」
「いえ、行きます」
倉庫に行かなければならないし……
このカラダのことを異様に思うに違いない
なんとかリキさんとシロさんには誤魔化そう。