次の日私は昨日の譲さんとの事を楓に話した。楓は終始うんうん。と嬉しそうに頷いて聞いてくれた。

「それで、初めて告白されたご感想は?」

ブラシをマイクがわりに私に向ける。


「そ、そんな告白なんて……。そんな事急に言われても正直どうしていいかわからないよ。」

「そんな難しく考える事ないんじゃない?

要は、ほのかが譲先輩を好きか嫌いかってことでしょ。」

「まだ知り合ったばっかりだよ。そんなのわかるわけないじゃん。」

私の言葉に楓は手を顎につけて少し考えた後、

「もしかして、ほのかって誰か他に好きな人いるんじゃない?」

えっ?なんでそうなるの?って言うかなんで知ってるの?まだ誰にもこの気持ち言ったことないのに。

「突然何を言い出すのかと思えば。な、なんで私に好きな人がいると思ったの?」

「あー、図星だね。」


えーーー!なんで!なんで分かるのよーー。

「ほのかは嘘つく時鼻が少しだけヒクヒクするんだもん。」

私は慌てて両手で鼻を隠した。

「もう遅いよー。」


ですよねぇー。


「まあ、別にほのかが話したくないなら無理には聞かないから安心して。

でも好きな人がいるんなら譲先輩への返事は決まってるんじゃない。」

確かに楓の言う通りだよね。こんな思わせ振りな態度最低だよね。

「うん。ちゃんと譲さんには話しするよ。」


「よしよし、でもアイメイクだけでこれだもんね。これから目の使い方を覚えていったらどうなるか今から楽しみー。」

なんか私で遊んでません。