「あ……。……ありがとう。」


またしても、竜夜に言われるまで

気づいていなかった僕。


「お前、また忘れてたろ?」

「……別に僕は、自分の誕生日なんか大して…。」

「俺には大事なの。」


竜夜と付き合うようになってからも

やはり僕の"僕呼び"はなおらなかった。