それから、すぐに2月になって

女子達が騒ぎ始めて、街もバレンタイン一色になって。


竜夜のほうは、あんまり気にしていないみたいで

僕ばかり様子を伺ってるのが、悔しいくらいだった。


「………あのさ。」

「ん?」


昨夜竜夜が寝たのを見計らって作ったチョコレートを持つ手が

緊張で震えた。