[竜夜side]


美稀の手を握っているほうの手が

震えそうになるのを抑えて

俺は夜の街を歩いた。


もっと、美稀の様子を見てから

気持ち伝えたほうがいいのはわかっていたけれど

抑えがきかなかった。