「……あのさ。」

「ん?」

「………クリスマスの前の日、お墓までおくってほしいの。」


車じゃないと行きづらい場所にあるから、と僕が言うと

竜夜はわかった、と言った。


「………じゃあクリスマス当日は、美稀の時間俺にちょうだい。」

「……なんで。」

「俺が一緒にいたいから。」