君=花=俺∗﹡

僕がそう言うと、美沙は嬉しそうに言った。


「なんかね、優しくなった。昔の美稀ももちろん可愛かったけど、今はもっと可愛い。」

「……別に、変わってないよ。」


…ただ、ほんの少しだけ

誰かのそばにいる、温かさを知っただけだ。


僕をいつもまっすぐ見ていて

僕が、傷ついたり悩んだりしてることを

必死に隠そうとしてる時に限って

隣にいてくれる人の温かさに触れただけだ。