「ごめんっ。……もーそんな季節か。」 「……美沙が謝ることじゃないって。」 竜夜にも美沙にも 僕は気を遣わせてばっかりだ。 「……はやいねぇ。」 「……うん。」 もう、あの日から 3回目の冬が、訪れようとしていた。