「ほら、波の音。きこえる?」 「…うん。」 「見えなくても、潮の匂いすんだろ?」 竜夜は、歩いてる間 ずっと僕に話しかけていた。 「足元、気をつけろよ?」 「…ん、大丈夫。」 僕と竜夜は、海岸際の岩に腰をかけた。