君=花=俺∗﹡

「…竜夜、言い忘れてた。」

「ん…?」

「僕、夜盲症だから。…暗いとこ、見えない。」

「ふーん。…んじゃあ、ずっとこのまんまな。」


竜夜は握った手に

少し力をこめた。


「ま、最初から離す気なんかないけど。」


いたずらっぽく笑った竜夜の顔が

月明かりに照らされて

ぼんやり僕の目に映った。