君=花=俺∗﹡

僕が言うと

竜夜は、僕の手を少し強く握った。


「なら俺が、面白くするから。…夜になったら、海、見にいこ。」

「…別に、いいけど…。」

「花火もしよ。なんか、楽しそうじゃん?」


竜夜は僕に

そう言って笑って見せた。


さっきの真剣そうな眼差しは

跡形も見えなかった。